私たち夫婦はお互い地方出身、結婚後に東京で暮らすこととなり、中学受験にはまったく縁がありませんでした。
授かった娘が中学受験をしたいと中学受験塾に入れたものの、中学受験は未知の世界でした。
正直なところ、どこにどんな中学校があるのかすら分からない状況。
塾からは偏差値一覧をもらいましたが、そこに書かれた学校名を“偏差値だけ”でしか見ることができず、学校選びの基準がまったく持てませんでした。
そこで出会ったのが
声の教育社が出版している 『中学受験案内』です 。
この一冊には、首都圏を中心とした関東の私立中だけでなく、国立・公立の中学校を含む受験対象校が網羅されており、
- 偏差値や進学実績
- 校風や教育方針
- 部活動や学校生活の特徴
といった情報が詳しく掲載されています。
「どんな学校があるのか分からない」
「偏差値だけでしか判断できない」
そんな悩みを抱える、中学受験をゼロから始めたご家庭にぴったりの本です。
この記事では、実際に筆者が『中学受験案内』を購入し、学校見学や志望校選びを進めるうえでどのように役立ったのかを、体験談を交えてご紹介します。
声の教育社の『中学受験案内』は見やすかった
中学受験の学校案内に関する本を3冊購入しました。
その中でも
声の教育社の『中学受験案内』 は
特に見やすく、各学校の情報が詳しく掲載されていました。
中学受験が初めてのご家庭にとって、学校や受験の全体像を知るうえで、とても役立つ一冊だと思います。

学校の情報が詳しく載っている
1校につき見開き1ページで、その学校の特色がしっかりまとめられています。
- 高校募集の有無
- 昼食はお弁当か、学食があるか
- 在校生・学校からのメッセージ
- 中高での授業の特徴
- 部活や学校行事
- 海外研修に有無
- 入試情報や学費
- 大学進学実績 など
細かい情報が充実していて、学校の雰囲気をイメージしやすい内容でした。
見やすい地図が便利
受験対象となる中学校の所在地が分かる地図も掲載されており、とても便利でした。
地方出身の筆者には東京の地理に詳しくなかったため、学校の場所を調べるのに大変助かりました。
塾の偏差値一覧で「受験できそう」と思っていた学校が、実際には自宅から遠く通学できない距離だったり、逆に「意外と近い!」と発見できた学校もありました。
学校見学や説明会に行く際にも役立ちました。
3種類の偏差値一覧付き
『中学受験案内』には、以下3種類の偏差値一覧が掲載されています。
- SAPIX
- 四谷大塚
- 首都圏模試
塾や模試によって偏差値が違うため、複数の指標を比較できるのは大きなメリットです。
ためになる巻頭の受験ガイダンス
巻頭には「受験ガイダンス」があり、首都圏の最新入試結果をもとに傾向や流れが解説されています。
- 志望校を選ぶポイント
- 教科別の勉強法
- 親向けのアドバイス
といった実践的な情報も盛り込まれており、中学受験を決めたら早めに読むことをおすすめします。
筆者は娘が小4のときに購入し、小6の受験年度には最新版を改めて購入しました。
たった2年でも、別学が共学に変わったり受験難度も上がったりと、学校の募集形態や入試傾向が変化するため、最新版を手に取る価値は十分あります。
ただし、最終的な確認は必ず各学校の説明会や公式サイトで行うようにしましょう。
女子は必見?カラーの制服写真
私立中学の制服のカラー写真が巻頭にあります。
親ですが、見ているだけでも楽しかったです!
設立当初からの伝統的な制服もあれば、時代に合わせてブレザーや夏はポロシャツまで、学校ごとの個性が出ています。
筆者はセーラー服に憧れて高校受験をしましたが、娘はブレザー派でリボンが好みでした。
「この制服が着たい!」
と、勉強のモチベーションにつながると感じました。
春には大規模な私立中学合同相談会に参加も
毎年5〜6月ごろ、私立中学の合同説明会やフェアが開催され、たくさんの学校が参加されます。
パンフレットをもらったり、直接先生と話したり質問できる機会でもあります。
いろいろな学校を知る良い機会ですので、ぜひ参加してみることをおすすめします。
その際、入場には申し込みが必要になります。
1ヶ月前くらいに予約が始まるので、忘れずに申し込みしましょう。
当日の後半の入場になると、人気のある学校はパンフレットがなくなることもありますので、早めの入場がおすすめです。
最後に…
中学受験に無知だった筆者が、ゼロからの学校選びでとても参考になった
声の教育社の『中学受験案内』
について紹介してきました。
娘は最終的に、自宅から近く、偏差値的にも合っていた第2志望校に進学しました。
振り返ると、この本を通して多くの学校の理念や特色を知れたことは、中学受験を通して知見を広められ、学校選びに役立ったと感じています。
小4から数えると、模試や学校見学、説明会を含めて19校に足を運びましたが、その最初の一歩を踏み出すきっかけは間違いなくこの本でした。
中学受験を検討中の低学年のお子さんをお持ちのご家庭や、学校選びに悩むご家庭に、ぜひ一読をおすすめします。